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2012/11/30

religionについて

英語のクラスを受けていて、宗教の話題が出て来た。

宗教に関して、僕はトロントに来る前にいつか誰かと話す時が来るんじゃないかと考えていた。
トロントのような多民族都市、そして「chruch」ストリートと名前のつく通りもあるくらい、教会もたくさんあるこの街で。

特に僕は自身で、日本人に対して宗教観について希薄なイメージを持っていたので、尚更知ってみたかった。ので、自主的に去年本を読んでみたりしながら宗教について少し学んだ。日本人として。僕らの生活に何となく染み込んでいる仏教観や神道イズム。

先日のクラスで話題に出た時のトピックは「あなたは神の存在を信じるか?」とか、「許す神と罰を与える神どちらが良いと思うか?」と言った様な内容だった。
一緒のクラスを受けている日本人が「話したくない」などとぼやいていた。聞けばその人は「無宗教」だと言う。そして、ご両親が別の宗教観を持っていて、よく争うのを見ていたそうだ。
また、別の人が言うには「神は居ない。信じるのは自分だけ。神がいるなら、どうして争いを起こすのか」とか。

ふと思ったのだが。
僕は争いを起こしているのは「宗教観」によるものではあるだろうが、「神」ではないと思った。
つまり「人間」が争っているのだ。
神様は決して、戦い方、他の宗教を退ける作戦など落とし込んでいないと思う。(全部の宗教観を知らずに思い切ってこんな風に言ってみる)

「自分」を信じると言ったその人も。「無宗教」だと言ったその人も。「音楽は一種の宗教だと思う」と言った僕も。

それは、己の持っている宗教観なんではないだろうか。
日本人は、元日を祝い、死者を火葬したり、お彼岸にお墓参りをし、クリスマスを祝ったり、心配事があれば近くの神社やお寺へお参りに行ったり、どっか有名なお守りに願いを込めたり、あの星に願いを込めてみたり、星座、手相、易、タロット、お花など様々な占い、風水、霊能力、誕生日。輪廻転生、パワースポットでお願い事をしてみたり、お地蔵さん、杜、それでもってお祭りをしてみたり…とてもマルチな宗教的な行事をしておきながら、無宗教だと言ってみたりする。


「宗教」・・・一般に、人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである


なるほどなぁ、こうやってWikiをみると確かに、個人の考えは「社会集団」とはちょっと違うのかもしれないよね。
入信していたところで、(敬虔なタイプとかそうじゃないタイプとか)カスタマイズして興味を持って、信じている人がいるのだから、調べた上で、チョイスして暮らす。僕はそれが一番いいじゃないかと思う。

とここまで書いておいて、現在世界で起きている宗教戦争の事を考えると、僕の考えなどはとても彼らの発想と比べて生温いのだろうけど。

僕は少なくとも、僕の信じている「目の見えない存在」 という、ある種「僕の脳が作り出した神様?」が喜んでくれるような、褒めてくれるような、いいねぇって言ってくれるような、
そういう事は何となく意識して、自分の選択をしていたいと思っている。

2012/11/22

ダンダスイーストのおばちゃん

好きな人が出来た。

アレは、俗に言う「みどりのおばちゃん」的な役目の人なのだと思う。
朝、Dundas Eastのストリートを自転車で駆け抜けて行くと、横断歩道のところで歩行者用の信号を押して、歩行者が横断する手伝いをしている。

おばちゃんは、アフリカ系の方で、白い歯がニッとすると目立つ、恰幅のいいおばちゃんだ。
何度か僕がそのストリートを通過する時に出くわした事があるのだが、おばちゃんが通り際の僕たち自転車野郎に向かって、にっこりと手を振って「安全にね。良い一日を。」と声をかけてくれる。
僕はそのおばちゃんの無償の愛が好きで。何か応えたくて、すれ違い様に僕も「ありがとう。あなたも(素敵な一日を)。」と返したりする。

僕は、そういうのがよくあるトロントの感じがとても好き。

名前も知らないおばちゃんだけど、気さくに歩行者の方々とも話したり、通過するだけの僕らにも目掛けて気さくに声をかけてくれるなんて素晴らしいじゃないか。
おばちゃんの言葉にも「my dear」とか「sweat heart」みたいな語尾がついていて、親し気のある呼びかけが伝わってくる。決して、「注意」という類いで声をかけているワケじゃない感じが優しい。
彼女がそんな風に優しさをふりまいて声をかけてくれるので、僕らも「おばちゃんが、ああ言っていたし、気をつけよう」と一瞬でも思う事が大事なんじゃないかと思う。

気のせいかもしれないが、トロントのおばちゃん達に僕は良いイメージを持っている。年を追うごとに、何と言うか愛嬌が何重にも折り重なって行くような…何だか、まぁ、もちろんそういう人ばかりではないのだけれども。
先日のボブディランのコンサートでも隣り合ったおばちゃん(おばあちゃんくらいかな?)も、気さくな方でおしゃべりしてくれて、帰る頃には「会えてよかったわ。帰り気をつけてね。おやすみ。」と言ったような言葉をかけあってサヨナラした。

日本にも、愛嬌のあるおばあちゃんのイメージや、いいおばちゃんも沢山いるんだけど。
どうしても何となく「オバサン」の様な、女性が老いる事へのマイナスなイメージが少し強くあるように思う。

やりたい事を思い切りやる事、自分の意志を主張する事、相手を尊重する事、美味しいものを美味しいと言って食べる事、ルールやモラルを守る事、誰かを一生懸命愛する事、自分が少しずつ老いて行く事へのイメージも。
なんかそういうのが、同率に受け止める事が出来るってのは、簡単じゃないだろうけど、そういう世界がいいかもな。そして、それって少しずつ作って行けるような気がした。


おばちゃんに、クリスマスが近付いたら「メリークリスマス」って言えるかな。

2012/11/18

新しい出会いについて

ツイッターのbotなんかでもチラチラ見かけるんですが。
人生は出会いと別れの繰り返しである、なんてね。

何だか久しぶりに、痛感したというか、あぁ、これは一種の別れというやつだな。という経験を、今日はしてきました。

彼らとの付き合いは、僕がトロントに来た最初の月に出会ったので、5ヶ月とちょっと。
僕らはその間に、音楽や美術、お互いの人生観など、沢山の感覚を共有し、交換しました。
トロントで、知り合った日本人という、ちょっと特別な境遇も手伝って、出会って5ヶ月後に来た別れが、こんなにも寂しいものになるとは思いもしませんでした。

国際空港まで見送りに行き、僕に至っては眠くて眠くて、ただ一緒に居るだけの心地よい空間に漂いながら、気付けば彼らは荷物整理を終えて、出発直前。

行くなよ!
なんて、ナンセンスな言葉は、考えもしなかったですが、次に同じ瞬間を共有出来るのは、いつなんだろうと考えると、寂しい気持ちになり、彼らをみると今にも泣きそうな顔をしていて、僕も何かを我慢して、グッとこらえました。
ついでに言葉も出なくなっちゃったけど。

最後に別れる時、僕は彼らに「次に会う時は…」という言い方で別れました。
これで、終わりじゃないし、今寂しくても彼らがこの先の旅路で経験した出来事。新しい出会い達。それら全てを吸収してきた時に、もう一度会えるのを楽しみにしているのです。

見送った後、帰りのバスでも、始終ウトウトだったのですが。
そう言えば、僕を5月に送り出してくれた仲間達も、こんな気持ちだったのかなと考えました。
旅立つ仲間を送り出す人、そして仲間に見送られながら旅立つ人。(奇しくも同じ頃、大好きな東京の音楽仲間たちが遠く石巻でライブをしている…。)


また一つ、僕は何かを知ったのかもしれません。

僕らとの小さな別れが、彼らの大きな新しい出会いに繋がっていると考えると、最高に嬉しい事かもな。

ありがとう。


2012/11/16

20121115@BASS LINEライブ

ただいま〜
無事、ライブ終えて来ました。
ふひゅ〜、見に来てくれたお客さん、CD買ってくれたお客さんもありがとうございました。
今回出演したイベント「Beat at creator's lounge」は初回に続き、今回が二度目の出演だったのですが。イベント自体が力をつけて来ているのか、以前にも増して演奏のタイミングには沢山のお客さんが前の方へ見に来てくれて、大盛況でした。とは言え、ちょっとシャイな日本人の人々も居たから、ノイズは少し少なかったかな。あは。

いずれにせよ、みんなのおかげさまでとっても楽しめました。興奮して弦切ったし、えへえへ。そして、みんながとてもいい顔をしていたのがよく見えました。

本日のセットリスト
1 歓喜の歌(MV制作中の楽曲)
2 notebook
3 Sunday morning(cover)
4 片想いのタップダンス
5 feather(全英詞に取り組んだ初公開の最新曲)
6 エンゲージ

でした。

何だか先月ライブが出来なかったのもあったせいか、今回は溜まったエネルギーがあったのか、燃えていました。
とても楽しみにしていてくれたのに、何人か来れなくなった友達も居たけど、中には突然顔を出してくれて「お前の為に来たよ」と言ってくれる友達も居たり。演奏後に話しかけてくれた初めての方々もいて、とても有り難い夜でした。

あと、「腕を上げた」って言われた…(なんだそりゃ 笑)


いつの日か、免罪符だなんて思わなくてすむ時が来るかも知れないなぁなんて漠然と考えながら。
来てくれたお客さんに、大満足してもらえるよう、もっと磨いたり、工夫したりしたいと思います。
今回のライブの模様は、写真やら動画やらでまた近く、アップ出来ると思いますので、お楽しみに。


ひやぁ、いい夜になったな。
ありがとう。

また、すぐにね。

Bob Dylanというアート

トロントでのビッグコンサートは三度目。
Coldplay、Sigur Rosに続き、Bob Dylanを見てきた。
正直、めちゃめちゃ見たかったから、もう行けるだけで嬉しかった。
いつ死んでしまうかわからぬ感もあると言えばあるし。

ディランのライブテイクを何度か音源で聴いた事があるが、彼のライブでは、数々の名曲が大胆にアレンジされて演奏される事がしばしばあるようで。

今回もCDで聴いていたあの曲、この曲、聴きたい曲はたくさんあったが、聴く事が出来た名曲の幾つかは、殆ど原型を留めて居ないアレンジだった。

Like a rolling stone 、Blowin' in the windなどなど。ディランが歌い出して、歌詞を聴いていてようやく何の曲か分かるような。
ありゃあスゴイ。コンサートに来ている一般客はそんな大胆にアレンジされている曲よりも、オリジナルがきっと聴きたいハズなのに。

そして、他のコンサートと違って、カメラも基本的には持ち込み禁止。嫌いなのだろうか…とはいえ、開始後は会場中でたくさんのフラッシュが光っていたけど。

多分だけど、喉が潰れてもうあまり歌えないのではないだろうか。殆どの曲は、歌っていると言うより、しゃがれ声でディランが語っているような歌い方だった。
それでもたまーに、メロディーを歌うと、実はスゴくピッチが良さそうにも聞こえるから不思議だが。
Lay Lady Layとかの喉と比べたら、そりゃ歌えるハズないかなという気もしなくも無いが…。

スタートした時も、客席に背中を向けんばかりの角度で、座って鍵盤を弾いて歌っていた。客席側のディランの側面には機材がおいてあり、ディランがなにしているのかよく見えない。加えて鍵盤もそんなに上手ではない。
そして、たまにブルースハープ片手にフロントに出てくる。因みにハープはやっぱり上手い。
更に何とハンドマイクで歌う。
そして、遂にディランがギターを弾いて歌う事は無かった。

という。
肩透かしというか、終始、こちらが期待する事などどこ吹く風のディランなのだ。
ヒットソングも演っているし、バックバンドがまたいい演奏していて、流石というか。
結局終わった後には、見てよかったぁという充足感と共に、何とも言えぬキツネにつままれたような、呆気にとられた感もあり。
総合的なコンテンポラリーアートを堪能したような気分だった。

期待をいい意味で裏切り、媚びもせず、満足もさせる。
そんな事が出来るのは、一体世界にあと何人いるだろうか。
歴史を創ってきた男には、やはり一見の価値がありまくりだった。

2012/11/12

MV撮影の続き

メロウです。
トロントは、冬に向かってガンガン突き進んで行きます。ノンストップ。
秋があっという間に終わり、今月から冬の感じをガンガン出してきているんですが。
不思議な事に、ここ数日だけ少し暖かいです。気温がマイナスに行かないくらい。週の半ばくらいから、また急激に下がるようですが…
さて、MVを引き続き制作しています。今日で撮影は恐らく終了。後は編集…という段階に入ったのではないかと思っています!

今度の曲「歓喜の歌(かんきのうた)」は、僕がトロントに来てから、一番最初に出来た曲です。
この想いが、遠く日本にいるみんなにも届いて欲しい。そう思っています。
楽曲自体も、配信でのリリースを検討しています。
いずれにせよ、今月中には発表したいところ。

先日も少し書きましたが、こっちで知り合った仲間たちと制作していて、彼らがすごく活躍してくれています。

アイディアを出し合って、合間に冗談を言いあったり、深い話に時にはなったり…
この仲間で作る事が出来るのは、都合上今回限りとなりそうなので、その辺も含めて楽しみたい時間です。


おっと、そして今週はライブ。現在制作しているMVとは別の新曲を発表出来そうです。
これは全英詞の楽曲。
こちらも既にレコーディングを進めています。
MVは今のところ無いですが、MVはこれからも挑戦してみたいと思っています。
みんなの反応があるかないかにも因るのですけど…。

新曲も、乞うご期待!
まずは歓喜の歌を仕上げるぞ〜!!

2012/11/04

メロウさんはいられまーす

はい、ずっと入ってますけど!
しんごにーです。

今日はMV撮影の続き、若手のクリエイター達が寄り添って、みんなで意見を出し合って、それを具現化出来るテクニックを持っている人が居て、フラットの視点を持てるヤツがいて、感性が映像とリンクする人が居て、そして演者がいて。
メロウの映像を、4人でせっせと制作しています。
楽しいですねぇ、ぶつかりながらも、前へ少しずつ進む。

いや、有難い事です。

彼らと交わす言葉の節々が、頭でなんだか鳴り響いているような…そんな。
これらは、今までコラボしてきて、僕の大好きな仲間たちと、全く違う角度の刺激。

もう少ししたら、出来るかな。何とか今月カタチに出来たら、音源も含めて考えています。

今しばらく。

帰りに別の飲んべえの友達と合流したり、また違うお友達と偶然会って話し込んだり。
あう、育んだんじゃないかな。それ故の充実感みたいなのがあるのさ、きっと。



2012/11/01

初めてのハッピーハロウィン!

いやぁ、初々しいっていうか。何か、久々にタイトルらしいタイトルかな、これ。

トロントに来て、もうすぐ5ヶ月経とうとしています。
今日は10月31日。それはハロウィンの日。
カナディアンの友達の中にもこの日を楽しみにしているヤツもいました。一番好きな日だって。
街中でももちろん、僕の周りのコミュニティでもパーリーがあちらこちらで、日を変えたり、趣向を凝らして行われているようです…(が、僕はほぼ不参加…えへ)

正直、夏頃毎週のようにやっていた音楽フェスとは違って、
どうやってお祝いしたらいいの??
という感じ。(まぁ、パーリー行けば分かるんだろうけど)

何か、小さい子の方が楽しむイベントなのかなとも思いきや、街を歩けば居るわ居るわ、あちらこちらで、仮装して歩いている方々。

飲食店、美容室、ありとあらゆるお店のスタッフさんも、大抵みんな何かしら装着するなり(マスクっぽいやつ)、くり抜いたカボチャを飾るなり、あ、後は家の軒先?庭とか玄関先とかをユニークに飾ったりというのもよく見かけます。

何か、思い思いに楽しんでいるみたい?

イマイチ、ノリを理解していない僕はというと、街の人々やお店を楽しみつつ、更に、いつ何時子供たちに「トリックorトリート!」みたいな事を言われてもいいように、一応、アメちゃんとか持ち歩いて出掛けたものの、トリックorトリートをけしかけられる事は無かった(フーリガンみたいなものを想像していた)。あぶね。

でも、街を歩けば今日は何だか話し掛けられたな。道聞かれたり、あと。何か、聞かれたり…(聞かれてばっかり)

今日はアルバイトの面接にも行って来たので、そこでも聞かれてみたり(笑)

少し疲れたかなとも思うけど、でも、やっぱり人間と話すのって面白いな。多分、動物と話してもオモシロイのかもしれないけど。


愛情の反対は、無関心である。
なんてね。
そんな言葉をふと思い出すけど、勇気を出して、自分を少しでも表現して、相手に伝える事ってのは、やはりとても大切な事なんだねぇ。

あぁ、今日は何か、頭使った。
帰りに行ってみたかったコーヒー屋さんへ行き、想像通りの素敵さに何だか嬉しい気分になったのであります。

トリックorトリート!!
ではでは、ハッピーハロウィン。

(写真は近所で見付けた仮装少年少女達の行進)