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MUSIC AS MAGIC!! Singer Songwriter "Mellow Symphony". Welcome to Mellow Symphony's blog

2015/02/28

爆笑をとる

相変わらずせわしないな。2015め。
そして相変わらず、日々の暮らしはこれ、勉強である。この国で言語を学ぶことは、とにかく考え、そして体感し続け、それを身につけていくことの繰り返し。数年経った今でも友達と会った帰り道など「あぁ、今日もめちゃめちゃなしゃべり方していたなぁ」などと反省している始末である。

がしかし、先日のこと。一つの印象的な出来事があった。

オープンマイクへ行き、いつものようにその日素晴らしかったローカルミュージシャンとおしゃべりしてた。
カナディアンかな、彼らは。ちょっと田舎の方の育ちらしく、そこに居た2人のうちの1人は専門学校で「lumber」について学んでいるそうだ。チェーンソー使った木の切り方とか…なんかよく分からないけどそういうことらしい。木にまつわる諸々を学ぶのだそうだ。
そこにいたもう一人もカナダの中の大自然のある田舎で育ったと言っていた。西海岸の方だったかな。彼はブルース/カントリーシンガーで、すごく牧歌的な歌をうたうやつで、しかも服装がデニムに白いTシャツとかで、スコッチとか飲みながらしゃがれた声でうたっていた。すごくよかった。たまにブルースハープと歌だけで1曲やってしまうような一面も見られた。

彼らと話していた時に、調子をよくしたそのブルースシンガーの彼が突然歌い出した。「こういう歌知ってるか?小さい頃に、こんな歌があってさ…」みたいなことを言って突然「木こりの歌」みたいな曲を歌い出したのだ。もちろん伴奏があるわけでもなく、彼はステージと同じように目を閉じて、デニム越しに太ももあたりを平手でパンパン叩いてリズムをとりながら歌い出した。
彼を囲むように、数十秒。みんながその歌を聞いたあと、拍手して盛り上がった。

そこで僕はすかさず
「歌の意味はよく分からなかったけど、もしそれを森のなかで歌ったら、君の周りに鳥たちが寄ってきて友達になれるな!」と言った。

周りにいたやつらは爆笑していた。

僕はとっさに出た言葉ながら、みんなが爆笑しているのを見て、「あれ?これ、はじめてジョークがジョークっぽくなったのかな」と思い、不思議な気持ちになった。
笑い話を友達としたことはいくらでもあるが、こんなにも僕の発言で爆笑が巻き起こったのははじめてだったと思う。

異国の言葉で爆笑が取れるというのは、自分でもどういうことかあまり分からないが、文化的観点や、スピーキング力、間とかスピード的にも何かがピタッとあわさった瞬間なのではないかと思う。
僕は家に帰りながら「貴重な体験ができたんじゃないかな…」などと考えていた。

嬉しかった。

2015/02/11

歌い終わりの帰り道

寒い夜だった。
風が不思議と穏やかだったから、僕は少し安心しながら歩いた。
風が無ければトロントの冬はそれほど厳しくない。
僕はストリートカーを待つために歩いた。歩いている途中で、既に2本通り過ぎたのを見ていた僕は、ツイテいない日かななんて思っていた。
待ち時間を潰したくて停留所一つ分歩く。考えたらクタクタだな、朝から晩まで動きまくっていた今日は。
それで、次の停留所で待つことにした。
何もない帰り道、住宅街の停留所。

車の通る音すらも聞こえない、緩やかな下り坂。

坂下から男が歩いてきた。
彼のことはもちろん知らない。彼はすれ違いざまに突然話しかけてきた。
「(帰り道)気をつけてな。神様は君を愛しているぜ。」
僕は「ありがとう」と言って返した。

彼はそのまま坂道を上がって行きながら、次にすれ違った男にも同様に声をかけていた。
僕はふと通りの向かい側を見ると、教会があることに気がついた。

そして、次の瞬間に、坂上を見上げるとストリートカーが来ているのが見えた。
「ホントだ。神様は愛してくれているな。」
僕は思わず、呟いた。

2015/02/05

音楽を味わい、それについて語ろう

先日お出かけした際に、知人と食事をしながら音楽について語った。
彼と話したのは2回目くらいか、ひょんなことから知り合いとなり彼と話す機会があった。話しを聞いていて分かったが彼はシナリオライターをしているらしく、ははぁ、道理でクリエイティブな雰囲気がするわけだ…と後から納得したが、最初はそんなことも知らずに話をしていた。

彼はレコードをたくさん持っていて、本人も少しベースを弾くらしい。音楽がどれくらい好きなのかな、などと思いながら話していると、彼が好きなバンド、聴く音楽などの話になり、彼のお気に入りのバンドの一つでもある(と思われる)10CCを聴かせてくれた。
そして、ROXY MUSIC、David Bowieなどなど。
どんどん出てくる彼のフェイバリット。そして、それに対する思い入れなどなど。

素晴らしい時間だった。あんな風に好きな音楽について語ったりしたのはとても久しぶりだったように思う。それも近年のものではなく、ロックの殿堂とも言える60年代以降の(この時は主に70年代だったかな)音楽について話したのは。
「東京にいる音楽仲間ともこんな風にして話していたから、久しぶりでとても嬉しいよ」僕はぎこちなくも、そんな嬉しい思いの丈を彼に伝えた。

彼は話のあとでよく作業の際に通っていた「いい音楽」が流れる彼のお気に入りのカフェを教えてくれた。
いい音楽を、いい音響で聴くって最高だよね。という話をしていたところ、「このカフェにいけば、そういう音楽が聴けるぜ」ということだった。

近々、そのカフェにも必ず行ってみたい。
またそれを肴にして、彼ともまた音楽について語りあいたいと思った。


それにしても、その時食べたブリトーも日本のコンビニで買えるものと比べて2.5倍くらいのサイズでなかなか魅力的だったな。

2015/02/02

完全無料!

先週末はリハーサルだった。
Jodyのバンドのレコーディングを手伝ってくれという話になって以来、彼の主催するオープンマイクでギタリストとして参加などしているうちに、彼のバンドのメンバーということでやっていることを、よくよく考えて、改めて認識した。
ギターのスキルをアップさせるにもとてもいい事だし、彼には色々と感謝しているので自分がしてあげられることで何かを彼に与えることができれば、そいつはいいことだ。
まぁ、半分仕事でもあり、半分友情出演といったところだろうか。これから彼らとのライブもいくつかやることになるだろう。
バンドでギターをじゃきぃぃぃいいいん!!!と鳴らすのはとても気持ちがいい。
最高に気持ちがいい。

もっともっと上手になりたくなる。

リハーサルの直後、ライブを見に行ってきた。
偶然にも近くのハコで友達の友達のバンドがリリースパーティーがあるということで急遽行ってきた。Absolutely Freeというこのバンド。彼らは只者ではない。「Arts & Crafts」から去年リリースした1st Album。今回はそのアルバムの(遅れた)リリースパーティーだった。
チケットも売り切れだったようで大盛況だった。ガレージのようなだだっ広い空間の場所の端っこに、インスタレーションとVJを用意して、その目の前にセットを組んでいた。機材の量が半端じゃなく3ピースながらもスペースシャトルの操縦席みたいに、シンセサイザーやらエフェクターやらがピコピコ光っていた。

オープンから開演まで、バンドメンバーは来てくれるお客さんとお話したり、販売しているドリンクや物販の補充をしたり、スタッフ的な動きもしながら忙しそうに動き回っているようだった。カナダがD.I.Y精神に溢れるお国柄とはいえ、すごく手作りなイベントだったのかもしれない。
パフォーマンスの間も、楽器を交換しあって演奏したり、何かとマルチな人たちだった。

2部構成だったのだけど、開場が9時、オープニングアクトが10時40分くらい。メインアクトに至っては12時前後にたしか始まったと思う。くたくた過ぎて第2幕を見れずに帰ってしまったが。1部の楽曲を聴いている限り彼らのセンスも素晴らしく、粒立ちの良い綺麗なメロディーをゆっくり確実にアレンジの中に入れてくるし、シンセや空間系のエフェクトを駆使して細かな音のダイナミクスを演出していた。アレンジも鳴らしている音もとても繊細に作りこまれていて、且つ歌モノとしても聞けるようにしっかりメロディーが作られていて見事だった。
ボーカルのエフェクトなどがどことなく僕の好きな「Death Cab For Cutite」などを彷彿させるサウンドにしてあって、それも個人的にはツボだった。目を閉じて聴きながら踊りたくなるような、ちょっとだけサイケというか心地よさとトリッピーな雰囲気を併せ持っていた。
日本にも近く行くことになりそうなバンドだと思う。Absolutely Free。