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MUSIC AS MAGIC!! Singer Songwriter "Mellow Symphony". Welcome to Mellow Symphony's blog

2016/08/29

不思議の国のナディア

数週間前のこと、ひょんな偶然が重なって手相をみてもらってきた。

そもそも日本でお金払って占いをしてもらったことすらないのに、本当に偶然が重なったのだ。
しかもそこの占い(こっちではPsychicっていうかな)は近所にあるのだが、普段通り過ぎる時にあまりオープンしているのを見かけない。
そもそもサイキックだなんて、なんと嘘くさい商売なのだろう?と思わせるような風貌の店構えなのだ。
しかも後日改めてその辺りを注視していると空いている日と空いてない日がほんとにまばらだ。

僕がみてもらった日もたまたま空いていたのか、とにかく思い切って予約もしてないのに入ってみると、待ち受けていた少し恰幅の良い若い女性「ナディア」は快く招き入れてくれた。中はただの民家…というか、普通に人が住んでいる「部屋」。ナディアとその家族が住んでいるのだろうか。その部屋の片隅に占い用のテーブルが置いてある。ちなみに部屋はリビングルームのようで子供がPS4かなんかで遊んだ後があった。
その部屋の片隅の占いテーブルには、水晶だのタロットだの、ミステリアスな趣のアイテムが所狭しと並んでいる。 
とりあえず座って手の平を見せて、話を聞いてみた。

周りの人に言わせると僕はそういうものに対して懐疑的なイメージを持っていると思われているようだが、とんでもない。僕は目に見えないものを信じているし、世界はそういうものと密接な関係性が常にあると思っている。

それで…、お話を聞いているとまぁ当たるは当たる。僕の手相をみては、その線の解説をしながら、聞いてくる過去の経験や僕の性格が、ガンガン的を得ているのだ。
もちろんちょっとした心理学的なトリックなどもあると思うが、それを含めても素晴らしかった。一つの技を眼の前で披露してもらったような気持ちだった。

一通り話が終わって何か質問がないか?と聞かれて、僕は『どうしてそんなに分かるの?』と聞くのが精一杯であった。

彼女は曾祖母の世代から4代に渡って代々占いをやってきているらしく、彼女の家系の女性は必ずやるのだとか。

本領発揮はタロットカードらしく、ナディアは『気に入ってくれたなら、次はタロットに来るといいわよ』と言っていた。(後日聞いた話によるとタロットは3ヶ月前後のみをみるものらしい)

彼女は僕に『西側に興味はある?良い線が出ているわ』とのことで、西側(カナダのらしい)に何か僕のいい運気があるのだとか、さて、どうだろう。試しに今度行ってみようかなと思う。

後日友人にその話をしたら、翌週には早速ナディアに会いに行ってみてもらったそうだ。
詳細をきくと、2人で行ったうちの1人が『西側に興味はある?』と聞かれたのだとか。

さて、ナディアの言葉の重みやいかに。(ちなみに手書きのフライヤーには「精度90%」と書いてあったよ)

2016/08/06

犬もあるけば

トロントにも夏がきて、僕の知る限りでは例年にない暑さをもたらせて、街ゆく人たちの挨拶にも「暑いね〜」が飛び交っているような気がする。少なくとも僕の周りでは。

そんな暑いなか、快適(ではない部分があるのは認めなくてはならない)な自室へ閉じこもらないように、そして少しでもより多くの「音楽愛好家」に出会うべく、夜は時間を見つけては街へ繰り出し歌うことをしている。限界に挑戦するほど頻繁ではないけど、疲れたりしていても出ていくとなんか素敵なことがあったり、新しい感覚に出会えたりするから好きだ。
街へ繰り出して歌うというのは、この場合路上ではなくオープンマイク。トロントの街中にあるバーで開かれている誰でも参加できるイベント。

そういうのに参加して音楽(とお酒も?)大好きな人たちが集まる場所で人と交流を深めたり、腕試ししたり…そんなことがこの街では連日どこかで起きている。

先日歌いに行ったところは、地元の人に愛されているちょっとナイスなエリアの一角にあるバーである。
入ってくるお客さんたちを見ていると分かるけど、常連らしき人が多く、お客さん同士も店員も顔なじみといったようだ。
店にお客が入ってきては「おーい、元気?どうしてた?」みたいな会話を他の客としながら握手したり、拳をぶつけたり、肩をぶつけてみたり、ハグしてみたりしている。(挨拶の形も様々だ)

そんなお店でこの日は歌った。
イベントのオーガナイザーも知り合いだし、気持ちよくできたんだけど、それだけじゃなく今日は加えて素晴らしいことがあった。

お客さんのなかに一人少年がいた。小学生くらいだと思う。お父さんが常連らしく、お父さんは店内の色んな人に(例の様々あるタイプの)挨拶をかわしていた。その息子がオーガナイザーの一人に誘われ、僕の演奏中にカホンで参加してきた。

決して上手ではなかったけど、彼は一生懸命教えてもらいながら叩こうとする。
何とも微笑ましい瞬間で終わった後、少年に称賛の拍手が沸き起こり、僕も彼と(例の)握手をした。

あの感じは、石巻で「R」に参加したときみたいな、その場所に大人から子供まで、カップルや親子連れもいたり、音楽が大好きな人が集まって、…というそういう空間が確かにあったように思う。

トロントは至るところでフリーコンサートなどの生演奏を聴ける機会があり、子供がそういう風に音楽や文化的なものに触れられる瞬間がよくある。今回のようにバーで…っていうのはさすがにそこまでないけど。
僕はそういう文化はすごく好きだ。もちろん日本のように子供には子供の、大人には大人の…というのがあって、「子供の頃はできなかった、やらせてもらえなかったけど、大人になってようやくやりたいことができる」みたいな一種のバネの反発力みたいなこともあると思うけど。
なんせ音楽だし、大人と一緒にできることで彼らが子供の頃に吸収できることもたくさんあるんじゃないか。
そう思うと日本でももっとこういう空間が当たり前にたくさんあってもいいんじゃないかなどと思う。

彼が携帯を使って、他の人の演奏を撮影したり、演者の目の前に座って食い入るように見詰めている姿をみて、僕もいいぞう!と思って応援したい気持ちになった。

帰り際、男の子をカホンとして参加させたオーガナイザーの友人が「しんごに断りもせずに、勝手に少年に叩かせてごめん」みたいなことを言っていたけど、「いいことじゃん、そうやって未来のミュージシャンを育てなくっちゃ」なんて会話をして盛り上がった。